埼玉県越谷市、越谷レイクタウン駅と近接する形で、コワーキングスペースHaLake(ハレイク)を作って2年3ヶ月が経ちました。当初の計画から比べて現在どのような運営になっているかをまとめてみました。
1. 小学生向けのプログラミング教室を毎週開催
今ではコワーキングスペースHaLake主催のプログラミング教室として毎週日曜の9時半から主に僕が講師として、マインクラフト、オリジナルで作った電子工作を学ぶツールのHaLake Kit(後述)の二つを使い、小学生にプログラミングを教えています。
教えているといっても、できるだけプログラミングそのものの楽しさを感じてもらえればと言う点に主眼をおいており、小学生低学年の子でも簡単にコードを打ってもらう、結果が分かりやすく動きとして分かる、そこからの応用を考えてもらうといった手順を心がけています。
HaLakeスタートから以下のように変わりました。
- 当初: テーマはScratchとArduino → 現在: マインクラフトとHaLake Kit
- 当初: 小学生を対象というよりは、小中高生、ひいてはプログラミングを学びたい社会人も対象としていた → 現在: 小学生とその親御さん
マインクラフトに切り替えたことで、そもそもマインクラフト自体が小学生に大変興味深いゲームである上に、その環境の中でプログラミングを学ぶ(ComputerCraftというModを使います。)ようにしたことで、ゲームの延長という認識でコードを書いてもらっているのではと思います。
対象者に関しては、こちらで絞ったということではなく、結果的にこうなりました。今でも年齢を問わずプログラミングを学びたいという方向けの教室ではありますので、ご興味ある方はぜひ。
2. 月額会員プランから技術支援を分離
僕自身がプログラミングをニャンパスを立ち上げる前からマンツーマンでプログラミング初学者に対してのレッスンをしていました。その経験を活かそうと、HaLake当初から月額会員になっていただいた方の特典としてITに関する相談、アプリ開発やウェブサービスのペアプログラミングとしてのお手伝いなど、一ヶ月あたり3時間のサポートをしますという内容込みのプランとしていました。
コワーキングスペースを一ヶ月利用できるし、かつ技術支援もついてくるというプランは利用者からするとお得なプランかと思いましたし、実際、その技術支援を目的として来られる方も当初よりいらっしゃいました。
ただ、しばらくして振り返ってみると、技術支援の方は技術支援だけを受けにHaLakeに来られ、技術支援を受けない方は場所だけを利用しにいらっしゃることが分かり、それならば当初の月額会員の価格を1万5000円だったものを、
- 技術支援向けプラン
- コワーキングスペース利用プラン(さらに週日、土日、フルタイムと細分化)
- プログラミング教室プラン
というように分解して、料金プランを安く改定しました。
HaLakeとしての提供内容は変わらないのですが、本来対象者の目的の違いに対し一種類のプランしかなかった当初と比べ、今は棲み分けが出来てよかったかと思っています。
3. 勉強会も毎週開催
当初から勉強会は開催していましたが、2年以上も経つと、毎週日曜の13時からスタートする、懇親会は近くの居酒屋「テント村」に行くというパターンが、主催者側・勉強会利用者ともに確立されていきました。
いくつも勉強会やワークショップをやりましたが、定期開催の勉強会としては、IoT勉強会(17回開催)、Clojure勉強会(9回開催)があり、これまでに機械学習、Unity、AR・VR、Ruby on Rails、Swift等の開催がありました。
HaLakeを始める前は、定期的な勉強会開催はどれくらいの負荷になるのだろうと想定できていなかったですが、今は自然な形で楽しんでやっています。主催側として勉強になりますし、懇親会まで含めての交流はとても有意義です。
ワークショップとして、平間久美子さんにIoTを学ぶESP8266を使っての会を定期開催していただいており、電子工作を学ぶきっかけ作りをやっていただいており感謝しています。
HaLakeのイベント情報: http://halake.connpass.com/
また、HaLake主催でない勉強会としてCoder's TableというコミュニティーサービスでもHaLakeで勉強会を開いていただいたりと、開発者の平岡さんの方には足を向けて寝られません。
Coder's TableのHaLakeページ: https://coderstable.com/spaces/halake
4. オリジナルの基板HaLake Kitを開発!
当初Arduinoを使って一年近くプログラミング教室をやっていた中で、どういう要素を盛り込んだら小学生に楽しんでもらえるかというイメージが固まりつつあったところで、勉強会に参加いただいていた鈴木さんより基板から起こしていただきました。
基板を作ったことでIoTLTでの発表させていただいたり、月刊「I/O」へ掲載いただいたり六本木IoT体験スペース「TECH CAFE」での展示など、ニャンパスとして貴重な経験ができました。
ということで、HaLakeでの変化をまとめてみました。
今後も新たなキットの開発や違った切り口での勉強会・ハッカソン等を開催できればと思っていますので、よろしくお願いします!
コワーキングスペースHaLake: http://halake.com/
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